ビットコインのミキシングについて
そのアドレス、本当に本当に匿名?
暗号資産のアドレスは誰でも簡単に作ることができるということもあり、匿名性が高い、つまりアドレスの所有者がどこの誰なのかわからない場合が多いです。
匿名の人たちが集まっても稼働し続けられるのもビットコインブロックチェーンだしね〜
CEXで発行されたアドレス
大半のユーザーはCEXと呼ばれる中央集権型取引所で暗号資産のアドレスを取得し売買を行なっていると思います。また、CEX利用開始の際、KYC(Know Your Customer)という本人確認の作業を利用者に行わせるところが多いです。
運転免許証で自撮りKYC中のDYORロイド
これは国際的なマネーロンダリングを防ぐためにも重要であり、KYCを実施することが国から取引所運営を承認される一つの条件となっている国が殆どです。これは言い換えれば取引所はそのアドレスの所有者がどこに住む何歳で性別が何のユーザーかということを把握しています。
オイオイこれじゃあ結局中央集権的で本末転倒じゃ?と思うかもしれませんが、これにより国から規制されるかも!?のような不安要素(FUD)が抑えられ、新規クリプトユーザーが増える要因に一役買っていることも事実です。
Web3なら何をしても良いというわけでもなく、「究極の非中央集権を世界の人々で構築していく」という壮大なテーマは、現在進行形で進化しています。今後どう発展していくのか、積極的に参加し見届けていきたいですね。
CEX以外で発行したアドレス
本題に戻りますが、取引所を経由しない(=身バレしない)で暗号資産のアドレスを生成する方法もあります。
それはウォレットアプリを自分でダウンロードしアドレスを生成することです。
ビットコインのウォレットはここで紹介しているものもあります。他にも有名なMetamaskやPhantomなど用途やチェーンによりさまざまなウォレットアプリが存在します。ここではビットコインに絞って話をします。
アドレスの生成はとても簡単で、ウォレットアプリを入手後、アプリを使うためのパスワードやシークレットリカバリーフレーズを設定するだけでアドレスは生成できてしまいます。今手元にスマホやPCがあれば誰にも個人情報を与えずにどこの誰だかわからないアドレスが完成してしまうのです。
これでどんな怪しい取引もできちゃうねえヒヒヒ
ただし!!!そうは問屋が卸しやせんw
アドレスを生成したとしてもOrdinalsの購入やBRC-20の購入には何が必要か?
それは支払いに使うビットコインです。
で、ビットコインをその生成したアドレスに用意するにはどうしたら良いか?ですが
方法はいくつかありますが、BTCマイナーでもない普通の人であれば
・取引所で仕入れたビットコインを生成したアドレスへ送金する
・クレジットカードで購入したビットコインを生成したアドレスへ送金する
の2パターンかと思います。その場合、生成したアドレス自体は匿名であっても、取引所からKYC済みのアカウントで送金する、クレジットカード会社もあなたの個人情報をもちろん把握済みなので、この瞬間にあなたとそのアドレスに関係ができてしまうのです。
ブロックチェーンはその名の通り、過去の取引全てが暗号化されたデータの塊(ブロック)になり繋がっています。
なので匿名と思い、生成したアドレスで怪しい取引を行っても、そのアドレスに元手を送金した元を辿ると「あなた」という存在が見つかってしまうのです。この透明性はブロックチェーンの特徴の一つでもあります。
変化球的やり方で友人から生成したアドレスへ送金してもらう場合でも、友人もKYCを実施しているのでつながりを完全に断つことはできません。
ビットコインミキシングサービスの利用
ただこの世界には匿名で取引をしたいお金持ち、VIPなどは大勢います。彼らはどうしているのか?
それがビットコインのミキシングサービスの利用です。
これらは「ビットコインミキサー」、「ビットコインタンブラー」などとも呼ばれます。
これが何ができるのか簡単に説明すれば、
ビットコインを細かく分け、出所をまぜまぜして、IN/OUTの取引を複雑化した上で生成したアドレスへ指定した額のBTCを送金してくれる
というサービスです。これを利用すると自分で生成したアドレスに送金されたBTCがどこの誰が送ったのかわからなくなります。これで匿名性の高いウォレットアドレスが完成します。
ただそれでもさまざまな方法で足がつく場合もある(IPアドレス、取引が集中している時間帯(タイムゾーン)などなど。このネタはまた後日に・・・)
百聞一見にしかず!
実際にtumblerというミキシングサービスを使ってみました。
DYOR!